平成楽曲研究所《キョクラボ》

平成生まれのオタクたちが、音楽について語ります。

『本誌ネ夕バレツイートについてのお話』は国際法違反です。~投稿主は、今すぐ南スーダンに移住するしかない理由~

kyokulabo.hateblo.jp

様々な理由で大きな議論を巻き起こしているこちらのツイート(元ツイートは削除済)ですが、私から言わせれば
全員甘すぎ。

週刊誌を毎週買うことの意味とか、作者への売上とか、マンガの打ち切りを防ぐとか、そんなものは些事です。

この意見は国際法違反です。

まずは、相手の意見をちゃんと読んでみよう。

相手の批判をするには、まず相手の意見をしっかりと聴くこと。これ大事です。

上記の記事は読みました?OK?
間違っても、相手の言い分を知らないまま批判に回るのはやめましょうね。

では、私からの意見を述べさせていただきます。

週刊誌のネタバレを禁止する言動は、表現の自由を侵害しています。

件のツイートでは、事細かに"プロフィール編","検索編"など、様々な状況を基に自身がどれだけ気を付けていてもネタバレを喰らってしまう顛末がまとめられていますが、どうでもいいです。(ちゃんと読めと言っておいてアレですが)

全て目を通させていただきましたが、上記の内容から、他人の表現の自由を侵してまで守るべき権利一切存在しないからです。

そして、表現の自由日本国憲法のみならず、国際法である市民的及び政治的権利に関する国際規約(以後"自由権規約")で、各個人に最大限尊重し、確保する義務を国家が背負っている権利です。

表現の自由ってなあに?

本当は上記の記述だけで私の本意を理解していただきたいんですけど、多分理解できず、いまだに"地雷CPの人に配慮して回避ワードを使うべき!"とかぬかすトンチキな方が大勢いらっしゃると思うので、ちゃんとゼロから解説します。

表現の自由とは:
個人が外部に向かって思想・意見・主張・感情などを表現し、発表する自由。報道・出版・放送・映画の自由などを含む。日本国憲法第21条で保障されている。(引用元:大辞泉

この権利ですが、マンガを守ろう!とか、創作を守ろう!とかそんなチャチなもんではありません。
この決め事が、民主主義社会の根幹と言えるほど、大事な約束なんです。

なぜ表現の自由は守られるべきなのか。それは、
自由な表現によって真理が得られること,個人の人格形成,自己実現にとって不可欠であり,人間の尊厳を支えるものであること
だからです。(サイバー法用語集 から抜粋)

つまり人間は、自由に表現ができる場が守られているからこそ、様々な意見を考え、ぶつけ合い、より良い答えを探すことができます。
社会で生活するすべての人民が、人民のために社会を動かしていく民主主義が成立するためには、表現の自由が認められるのは最低条件なんです。

"表現の自由"が認められないとき

しかし、以下に該当する場合は、表現の自由が認められません。

  • 反倫理的な表現(人種・産まれ育ち・肌の色・身体的特徴・宗教・自身で選択できない物事を批判する"ヘイトスピーチ"など)
  • 個人の法益を侵害するような表現(根拠のない言いがかりで人を貶めようとする言動"名誉棄損罪"などなどなど・・・・)


というわけで、件のツイート意見に関して、上記2点に触れる箇所があるとするならば、"ジャンルをどんなファンも楽しむためのマナー"と称して表現の自由を侵害するに値する意見であると言えます。

では検討していきましょう。

1.ネタバレツイートは、反倫理的な表現を含むか?

含まないことが殆どだと思います。

たとえネタバレを含むツイートが、作品に対して批判的だったとしても、その批判が差別を促すものだとは言えないと思います。
極々稀に、発言が過激になって差別とも取られかねない表現をする方はいますが、その原因はネタバレを含むツイートではなく、当人の意識の根幹にある差別意識の表層化にあります。

2.ネタバレツイートは、個人の法益を侵害するような表現を含むか?

こちらが該当するのではないか。と思う方がいるかもしれませんが、先に結論から述べると含みません

ゆでたまご先生がネタバレについてお気持ち表明をした件や、ワンピースのネタバレをまとめて広告収入を得ていたサイトが訴えられた話がよぎるかと思いますが、140文字のツイートや、それに付随するファンアートでネタバレをすることは、法益侵害を認められるほどのものではありません。

どちらの件も以下の記事で詳細が書かれていますので、気になる方はあわせてお読みください。

nlab.itmedia.co.jp


簡単にまとめると、

・作者側は当初ネタバレツイートを拒む声明を出したが、Twitterの投稿内容が法益侵害となる根拠は薄く、最終的に編集部との連名で出された声明では、「配慮を求める」程度の表現に留められた(マンガ雑誌の内容そのものをアップロードする行為を除く)
・ワンピースのネタバレサイトについては、広告収入で多額の収益をあげており、そのサイトの存在のせいでマンガ雑誌・単行本の売上が下落したと裁判で認められたため(Twitterのツイートで収益をあげることは現状不可能)

上記の理由から、ネタバレが法益を侵害するような表現だとする根拠はどこにも存在しません。

つまり、ネタバレ禁止を強要する言動は、表現の自由を侵害する国際法違反です。

ネタバレいやなひと、どうするの?

ということで、ネタバレへの配慮をして欲しい皆々様におかれましては、だいぶ生きづらい世界であることがわかってしまいました。

しかしながら、せっかく単行本の販売を楽しみにしながら過ごしているのに、ふとした瞬間にネタバレを目にしてしまうのは耐えられない!という方もいらっしゃるかと思います。
それを人に要求するのは国際法違反ですが、自身がそう思い、発言すること自体は、あなた自身に認められた"表現の自由"です。

では、ネタバレが耐えられない方に今後どうすればいいか、今回特別にお教えしちゃいます!




①SNSをやめる
自由権規約を締約していない国に移住する


ね?簡単でしょ?

①が一番手っ取り早いです。ネタバレ踏みたくないなら、SNS全部やめましょう。
Pixivだけなら・・・と思うかもしれませんが、件のツイートでは、週刊誌の内容を含んだイラストも見たくない!と仰っていますのでダメです。
見たくない情報を徹底的にシャットアウトする。これでもう安心して単行本を待てますね!


しかし、やっぱり推しCPのイラストは見たいし、くだらないツイートでRTいいね稼ぎして自己承認欲求満たしたい!SNSやめたくない!というワガママな方もいるかと思います。
そんなあなたにオススメなのは、です!


今回の私の意見は。すべて自由権規約が根拠の大前提です。つまり、そもそも自由権規約を締約していない国家ならば私の言っていることはすべて無駄だということです。やったね!!!

今回はさらに大サービス!国連加盟国全193か国のリストと、自由権規約を締約している国家のリストをExcelに並べてVLOOKUPで検索して、②の条件に当てはまる国家をお調べしてまいりました!
それが・・・

南スーダン

だけでした。(2021/6/7現在 ほえぃる調べ)

ということで、ネタバレ踏みたくないけどSNSやめたくない方は、
南スーダンへ移住しましょう。

とはいっても、あなたの大好きな作品の創作をする方は変わらず自由権規約の制定された日本から創作を続けるでしょうからネタバレはガンガン飛んできますし、そもそも南スーダンの法律で自由権規約にまつわる記述がないとは誰も言ってませんので悪しからず。(そこは自分で調べてください)

南スーダン国民の方にジャンプ布教すればいいんじゃないでしょうか。

ちなみに南スーダンは現在も外国人を狙った強盗が多発してるらしく、危険情報レベル4で退避勧告が出てますので、それなりの覚悟は必要かと。

でも、大好きな作品のためだから、命くらい安いもんですよね?


おわり